成長を見守っててくれありがとう。

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先輩へ

手術室への憧れが強く自分から希望して異動を申し出ました。物品配置だけではなく使う器械が山ほどあり、小物が数えきれないほど並んでいました。看護師を8年続けているのに全く聞き慣れない言葉と臨時手術が入り慌ただしい日々がもの凄いスピードで流れていきました。周りのスタッフは10年以上の大先輩が多く、3回同じことをしたら出来るでしょう?という感覚でした。正直、すべてに応えたくて負けたくない一心でしたが2カ月で体調を崩しました。
私の指導者であった先輩はもの凄く口数が少なく、少し近寄りがたい存在でした。あまり話すことはなかったのに、「頑張りすぎじゃないのか?」「慣れるまで時間がかかって当然なんだよ。」「ちゃんと見てるから安心してやりなさい。」と体調崩し手術室で誰も知り合いがいなく孤独を感じていた私を助けてくれました。看護師同士なのにふたりともなかなかコミュニケーションが取れず、仲よく話せるようになったのは2年経ったくらいからでした。
大きな失敗したときには先輩は、「俺が悪いんだ。ごめんな。教え方が悪かった、一緒に考えよう。」と一緒に問題を解決してくれました。私の出来ることが増えると倍に喜び、泣いて褒めてくれたのを覚えています。こんなに熱心に教えてくれたのに、私は留学がどうしてもしたくて辞めることをなかなか言い出せなくて本当にあの時はごめんなさい。今しか出来ない留学を思いっきり全うしたら必ず、先輩とまた大きな手術で助け合える手術室の看護師でありたいと思います。帰ってくるまで待っててね、先輩!あの時も今も支え続けてくれてありがとう。

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