優しい嘘

お母さんへ

「靴買ったんだけどね、サイズが合わなくて痛いのよ。おまえなら履けるかもしれないから来てみて。」とメールが入りました。

お母さん、私の誕生日覚えててくれているんですね。プレゼントなんて言ったら私が気を使うことも知っていて、ワザと自分が買い物を失敗したことにしてくれたんですね。

このあいだのレインコートもそうなのでしょう。本当ならお母さんだって使えるはずなのに、「職場の人からもらったのよ。通勤の時に着れるでしょ。」と。

自転車走らせたらあっという間の距離だけど、私と妹がうまくいっていないことも自分のせいだと思い込んでるから仕事でいない時間を狙っていつもメールが来てることも知っています。お母さん気を遣わせてしまってごめんなさい。いつかまた笑って話しが出来るようにしていきます。

離婚して子どもたちも巣立って一人暮らしをしている50過ぎの娘をまだ娘として心配をしてくれているお母さん、ごめんね とありがとうを送ります。いつまでも元気でいてくださいね。

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