- 02 お父さんへのありがとう
- 2018.10.06
不器用な父へ
bebe
父さんへ
父さんにはたくさんのお礼が言いたいよ。
生前は面と向かって話すことはできなかった。だって、恥ずかしいから。
でも、今なら言えるよ、遅いけど。
亡くなってから分かりました。一生懸命働いて、一銭も使わず。節約生活を強いられた母は厳しい家計をやりくりしてきました。当時は、どうしてそれだけしか食費を母にあげないのだろう、と大変疑問に思っていました。
しかし、今、その謎が解けました。残された家族女3人の将来のことを考えてのことだったのだと。
分からなかった~。
あなたのしてきたことは正しかったですよ。
苦しいことを先にしておけば、後から動けなくなったときに楽になる。
まさにこれでした。
父のおかげで我々は今、精神的苦労をせず、なんとか日々過ごしております。
あなたは、楽しい趣味や、美味しいものを食べたりとか、どこかに旅行に行くとか、自分の為には何一つやってきませんでしたね。我慢していたんですね、将来我々に不安を残さないために自分を犠牲にして。
もっと、行きたい所に連れて行ってあげたかった。もっとおいしいものを頻繁に食べさせてあげたかった。
でも今はもうそれもできません。
気が付くのが遅くて、ごめんね。
不言実行だね、あなたはいつも。多くを語らない。
だから誤解を招く。
でも、わからない者にはわからなくていい。そういう考え方。
不器用で実直な父は最後まで私を守ってくれた。
有難う。本当に最後まで私たちを守ってくれてどうも有難う!
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