感謝をこめて。

投稿者 

両親へ

我が家は裕福な家庭ではありませんでしたが、
両親は、毎日食事を用意し、雨風をしのぐ家を建て、
大学へ通わせてくれました。
社会人になってからもお腹を空かしては困ると
家で収穫した米を送るようなそんな両親でした。
電話をした際の第一声は「米はある!?」です。

両親は尽くすのが好きで、長期休暇で実家に帰った時には
何もないと言いつつも、お腹を空かしては困ると
畑でとれた野菜やお手製みそ汁、ご飯を振る舞ってくれました。
父や母や祖母、兄弟とともに食卓をかこみ
たわいもない話しをしながら食事をすると自然と笑みも
こぼれます。

ひとり暮らしをすると、お腹が空いた時には、
自分で食材を探し、自分で献立を決め、
自分で料理をし、食事をします。
18年間両親が自分にしてくれていた当たり前は
実は、当たり前ではないことに気づかされます。
家族で囲んだ食卓はささやかな幸せの時間であった
ことに気づかされます。

あと何回、両親に対して感謝を伝えることができるのでしょう。
子に対する親の愛は無償ですが、永遠ではないです。

気恥ずかしくも、携帯を片手に母へラインを送りました。
「お父さんとお母さんが誠実に仕事をしてきてくれたおかげで
大きくなれたんだよ。ありがとう。」

「ありがとう。これからもよろしくね。」と母から返ってきました。

FavoriteLoadingお気に入りに入れる
ハートを送る を送る (14
Loading...
スポンサーリンク
>>新しい手紙一覧へ
>>新しい手紙一覧へ