天国のおばあちゃん、ありがとう！

おばあちゃんへ

天国のおばあちゃんへ、孫である僕を育ててくれてありがとう！

うちはお父さんもお母さんも働いてたから、学校から帰ってくるといつもおばあちゃんにおやつを作ってもらってたね。おばあちゃんの作るものはちょっと古臭くて「おいも蒸かしたよー」って言われても、「また芋？」ってそっけなく返事してたっけ。ごめんね。今となって初めてそのありがたさが分かるよ、自分が子供を持つようになって初めて。

それからおばあちゃんの好きな相撲中継を観ながらさ、肩たたきさせられてさ…。あの頃は嫌だったなー、友達と遊びたいのに！って思ってた。なんで僕ばっかりおばあちゃんの相手して、と自分を不幸に感じるバカな子供だったよ。

両親が遅くなる時は、おばあちゃんの作った煮物でご飯食べて、いつも思ったんだ「なんで茶色いおかずばっかりなの？」って。健康的な食事だったのにね。僕の子供もそう言ってたよ「茶色い」って（笑）。血は争えないのかな…。

おばあちゃんが入退院を繰り返してだんだん物忘れが激しくなって、最後には僕のこともわからなくなっちゃったね。そのとき初めて思ったよ、「おばあちゃん今までありがとう！」って。そっけない態度をとってた孫だけどさ、本当は心の中では大好きだったよ。いつもいつも優しくてさ。

また会いたいよ、できることなら。天国で待っててね！

お気に入りに入れる