お母さんのかわりに、いつもありがとう

さっちゃんへ

私の母には妹がいます。皆、さっちゃんと呼んでいます。

私たちきょうだいが生まれた時から、もう20年以上もずっとその成長を見ていてくれています。
小さい頃は、お母さんと同じくらい叱られたりして、怖くて、嫌になったこともありました。
でもそれは私たちに対する愛情だったんだと気づくのはもっと大きくなってからのこと。

数年前に母が病気で亡くなりました。
母とさっちゃんは、もともと父親がおらず、母親も若くして亡くしています。
唯一の家族であった母を亡くした時、母の元に泣き崩れたさっちゃんの顔を忘れることはできません。

でもさっちゃんは、それからずっとお母さんのかわり。
お父さんよりも話しやすいから、困ったことがあったらなんでも相談してます。
ときには、仕事があるのに夜遅くまで話しを聞いてくれて、相手をしてくれて。

私は札幌に住んでいるのですが、この前の地震の時には、誰よりも先に連絡をくれました。
ライフラインが復活してからも、いろいろと食材を送ってくれたり。

母が亡くなってから、愛情を感じることがなくなってすごく寂しかったんです。

でも、今この世界で一番私たちきょうだいに愛情を注いでくれている人がいることに気づいて、寂しくなくなりました。

本当に、本当にありがとう。

さっちゃんが周りに誇れるような、立派な人間になってみせる。

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