いつも応援してくれてありがとう。

お母さんへ

私は子どものころから、自分勝手で母を心配させて泣かせてしまうことばかりでした。

一人行動が大好きで、小学校のときは突然隣町の親戚の家まで行ったり、中学生のときは自分探しと言って3日間帰らなかったり、高校生のときは家出をしたり、大学も勝手に決めて地元を離れて4年間ほぼ帰らなかったり。本当に心配ばかりかけていました。

毎回泣きながら怒る母に、当時は正直うんざりしていましたが、本当はもっと言いたいこともたくさんあったんだと思います。

大人になって、その気持ちが理解できるようになったと勘違いしていましたが、地元での仕事をやめて、上京して転職することも、決まるまで私は何も言いませんでした。それでも、「今までの仕事は大変だったもんね」「ひとりで頑張って決めるなんてすごい」とほめてくれたよね。地元を離れる前日に初めて話したから、そのときもびっくりさせて泣かせてしまったこと、ずっと後悔していました。

それでも、ときどき「無理はしていない？」と連絡をくれること、すごくうれしく思っています。こんなにどうしようもなく、振り回して、母から離れていってしまう私のことを、いつまでも応援してくれて、本当にありがとう。

離れてやっと、本当の母の愛情を知りました。これからは定期的に帰るからね。身体には気を付けて、これからも応援していてください。

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