じいちゃん、ありがとう

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じいちゃんへ

年が明けてすぐに亡くなってしまったじいちゃん。98歳の天寿を全うしました。じいちゃんの子供は5人。孫は13人。ひ孫は6人。

普段はもの静かだけど怒ると怖かったじいちゃん。私は孫の中でいちばん近くに住んでいたけれど、子供のころはじいちゃんが怖くて苦手でした。何を話していいかもわからなくて、じいちゃんの家にはあまり行きたくありませんでした。

じいちゃんが認知症になってから、「いまどこに住んでるんだ」とか「なんの仕事をしてるんだ」とか、会いに行くたびに同じ事を何度も聞くようになりました。でも、私たち孫の名前は覚えててくれたよね。

私にも子供ができて、じいちゃんにとってのひ孫を会わせに行きました。じいちゃんは施設に入所していて、感染症予防の為に直接ひ孫と会うことはできませんでした。でも、ガラス越しに主人と遊ぶ子供を見て、嬉しそうに微笑んでくれました。

もう言葉もあまり出なくなってたじいちゃん。だけど面会の最後、私たちが帰るときに、しっかりと「ありがとう」と言ってくれました。

それ以降は私は会いに行くことができなくて、その言葉が私にとってじいちゃんの最後の言葉になりました。「会いに来てくれてありがとう」ということだったのかな…それはじいちゃんにしかわからないけれど…

亡くなってからじいちゃんのことを思い返してみると、私が子供のころ保育園に迎えにきてくれたり、運動会を見に来てくれたり、お祭りに連れていってくれたり…子供のころは気付かなかったけど、たくさんかわいがってくれてた。助けてくれてた。

じいちゃんが田んぼで一生懸命お米を作ってくれたから、私たちはおいしいお米を食べることができた。大きくなることができた。じいちゃんがいたから、私たちがいるんだね。

じいちゃん、本当にありがとう。これからも天国から、じいちゃんのたくさんの家族を見守っていてね。

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