たくさんありがとう

お兄ちゃんへ

普段は私の気持ちを伝える機会ってあまりないけど、今日はお兄ちゃんの誕生日だから、日頃照れくさくてなかなか言えない感謝の気持ちを言います。

お兄ちゃん、いつもありがとう。

お兄ちゃんがわたしのお兄ちゃんになって33年。
わたしが産まれた時は本当に喜んでくれてたって、お母さんから聞いたよ。

小さい頃はいつもわたしを連れて駄菓子屋に行き、「お母さんにはナイショな」と言ってお菓子をこっそり買ってくれてありがとう。
大抵はお母さんにみつかって、2人でよく怒られてたね。

お兄ちゃんが反抗期で毎日親とケンカしてた時も、わたしにだけは優しかったね。当時流行りの音楽とか漫画とかは全部「これ聞いてみ？」って貸してくれたりして、そのやり取りがすごく楽しかったのを今でも覚えてるよ。

わたしが大学生になって飲み会とかで帰りが遅くなった時は大抵お兄ちゃんが駅まで迎えに来てくれたね。その事を周りの友達に話したらみんな驚いてて、いつも優しいお兄ちゃんだったからそれが普通だと思ってたわたしは、その時初めて「お兄ちゃんはわたしを守ってくれてた」と気付いたよ。

わたしに娘が産まれてからは、その優しさを娘にも分けてくれてるね。娘の好きなお菓子やジュースを買ってくれたり、娘に踊らされたり。おかげで娘はお兄ちゃんが大好きで「にぃに、すきー」といつも言ってるよ。

いつも守ってくれるお兄ちゃん。甘えてばっかりのわたしだけど、これからもどうぞ宜しくね。
いつも本当にありがとう。

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