ずっと言えずにいたこと。

私は小さい頃お父さん子で、お父さんがいればいつもお父さんにくっついていたのを覚えてるよ。
お父さんは職人で言葉数も少ないけれど、子供の面倒見はよくて、今でも小さい子がいたら優しく接しているの知ってるよ。

私は年を取ってからの子供で、子供頃は気がつかなかったけど、小学校中学年になった頃に運動会や父親参観で私のお父さんがクラスのお父さん達よりも歳が取っているのに気がついたの。
そんな事を言っても40歳の子だから今では珍しくもなかったけど、その頃は若くて元気な友達のお父さんがうらやましかったんだよね。ごめんね。

学校の行事では恥ずかしかったのに、家族で出掛けるのは嬉しくて、お父さんを嫌がった時期の記憶なんて小学校の父親参観位。テレビで父親の洗濯物と一緒に洗わないで！なんて思った事もなかったのは、お母さんお父さん大好きだった影響もあるのかな？

お父さんは口数が少なくて、怒ることもあまりなかったからお父さんに怒られるのが本当に怖かった。
気恥ずかしくて面と向かって言えないけど、私は職人のお父さんが誇りに思ってるし、その腕で私達を育ててくれて本当にありがとう。
多くを語らずにつぶやく一言は影響力がすごくて、私が家族を大事にしようと思えるのは、そんな風に育ててくれたからだと思います。本当にありがとう。

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