怖い上司

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私が「ありがとう」を伝えたい相手は、入社前から「怖い」とよく聞く上司へです。

私は入社して2年目の、まだまだ社会人として一人前にもなれない卵ですが、入社1年目は必死に働いていました。私の職場は残念ながらブラック企業と言われてしまうような職場です。それでも、自分の仕事はもちろんプラスαで、一緒に働く先輩たちの役に立てるよう頑張っていました。

そのプラスαが裏目に出たのか、1年目が終わろうとしているときに仕事中に発作を起こして倒れました。病院に行き、検査をしてもらっても原因は1つも見つからず、改善方法や対処法もわからないまま、発作を起こしたり、過呼吸になりながら出勤していました。

先輩方は「辛かったらやすんでいいからね。」「よくがんばったね、仕事が嫌ならもうやめていいんだよ、とんだっていいんだよ。」と声をかけてくださいました。それでも私は、少しでも役に立ちたい、せめて自分の仕事だけでも。と先輩たちの声を聞き流して働いていました。その時はまだ、出勤する、仕事をすることが1番大事なことだと思っていました。

先輩の声を聞き流しながら働き続け、1か月が過ぎたころには、私は出勤することが精一杯で早退が続き、最後には出勤することもできないような精神状態になっていました。

その時、私の働きたいという意見を尊重して出勤させてくださっていた上司が、「少しお休みしよう」と言ってくださり、その言葉を聞いたとき自分の状態は異常だとやっと気づくことが出来ました。精神科へ行くとパニック障害ということが分かり、休職することとなりました。

今では薬やゆっくりと毎日を過ごすことで普通の生活がおくれています。上司からの言葉がなければさらに症状を悪化させ、社会復帰も遅くなっていたと思います。

出勤すること、仕事をすることよりも自分の体の健康が大事で、それがなければ仕事もできないことを学びました。復帰を目指して今後も治療に励み、上司に会えた時には感謝を伝えたいです。

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