お父さんがお父さんでよかった

先月、父親が天国へと旅立ちました。
最後の数ヶ月は病気との闘いの日々でした。くる日もくる日もしんどそうな父親を近くで見ていながらも、どうしてあげることもできない自分に幾度となく情けなさを感じる毎日でした。

それでも、お父さんは最期まで父親として弱音をはいたりせず一生懸命病気と闘っていました。
こんなにしんどい思いばかりで、長く生きたところでお父さんが辛く苦しいだけなんじゃないか。複雑な思いやマイナスな考えばかりが頭をぐるぐるしていたのですが、父本人が生きようと前を向いて頑張っているのに私が支えてあげないでどうするんだと気づかされました。

私は不安症で予期不安から色々なことを人生の中で『これはできない、あれはできない』と制御して生きていました。
しかし、お父さんの病気と向き合ってこれまでできないと逃げていたことでもお父さんのためならしてあげたいと思えるようになり、気づけばこれまで逃げ出していた壁を次々と乗り越えることができていました。

お父さんが旅立った今、私にとってもお父さんの病気と向き合うのは辛く苦しい日々でしたが、その時の経験が今の自分の自信になりました。
弱い私を変えてくれたお父さん、最期まで弱いところを一切見せず父親として頑張ってくれたお父さん、本当にありがとう。大好きです。
お父さんが私のお父さんで本当によかったよ。

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