いつも助けてくれてありがとう

むすめへ

　本当に、こんなわがままな親で申し訳ないと思っています。今までやってきた公務員の仕事を辞めて、フリーの仕事をしたいと家族の前で言った時、驚いた様子も見せず、「やりたいと思う仕事をやっていいんじゃない」って言ってくれました。中学生女子の意外な反応に、逆にこちらが驚いた程です。公務員の仕事を続けていれば、家計や進学などのことも、何も心配せずにすむという意味では、子供の立場からすれば、今の仕事を続けてほしいと言う方がどんなに楽な選択だったろうかと思います。私としては、正直な話、メンタルな面でも仕事への適性という点でも、行き詰まっていたことは事実で、時間や場所に拘束されないフリーな仕事をすることの方が自分に向いているのではないかという話を、ここ10年くらい家族の前でしてきました。きっと、子供なりに、その状況や私の気持ちをくんでくれたのではないかと思います。むすめの言葉に押されるように、家族全員が私の決意に賛成してくれました。４月になり、世間では、コロナウィルス感染についての報道が流れる中、私は、少しずつですが、家の書斎で新規事業開始に向けての準備を始めています。今は、ネットでいろいろなことができるので、比較的順調に準備が進められます。金融機関や近くの商工会館に出向いたり、税務署に提出するための書類を準備したりしながら、日々を過ごしています。稼ぎはまだありませんが、その割に、あまり不安はありません。多分、家族の支えがあるからだと思います。心の支えって本当に大事ですね。特に、娘には感謝です。君たちのために、私も精一杯頑張るから応援してください。いつも支えてくれてありがとう。

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