いつもごめんね、ありがとう

息子へ

2007年、当時20歳の私の元にやってきたあなた。

長男ということもあり、なにもかもが初めてであなたと一緒に経験する事は私にとってもすべてが初めての経験でした。

初めてのごはん
初めてのトイレ
初めての幼稚園
初めての小学校
初めての習い事

数えきれない初めてをあなたと経験してきました。

周りから比べたら若かった私。若い母親だからと馬鹿にされない様にと、気づけば知らず知らずのうちに厳しい母親になっていました。

2012年、あなたはお兄ちゃんになりました。

弟の成長と共に
“あなたはもうお兄ちゃんなんだよ”などと
お兄ちゃんでいる事を強制する言葉を
いくつもかけてきました。

それでも
怒りながら、文句を言いながら頑張るあなた。

父親が長期不在で家をあける事の多い我が家で
私が仕事や家事をこなせるのは、他でもないあなたが私を助けてくれているからなのです。

一緒に歩幅を合わせて歩いて来たはずなのに
気づけばあなたは走り出して私を追い越していました。今は、あなたの成長を私が後ろから追いかけている様な気がします。

今は反抗期で私に叱られる事も多く
煩わしく思っているかもしれません。

私も戸惑う事が多くて
素直にあなたに言葉を伝えられません。

だから今あなたに伝えたい

寂しい、辛い、
素直に言えないんだよね。
ちゃんとあなたの背中から伝わってます。

だけどそれを言葉にしてしまうと
上手く伝えられなくていつもあなたに届かない。

口下手でごめんね。本当にごめんなさい。

ゴミ出し、弟のお世話、
沢山のお手伝いいつもありがとう。

頑張る姿を見せてくれて
ありがとう。

これから先、
きっとあなたは私が走っても追いつかないくらい
猛スピードで走っていくでしょう。

時には立ち止まる事もあるでしょう。

その時は私が追いついて
あなたの背中をおしてあげるから。

大きな夢を追いかけるあなた。
ありきたりだけどあなたの夢が私の夢です。

あなたは胸を張って前へ進んで大丈夫。
自分に自信を持って。
あなたは私の自慢なのだから。

あらためて

いつもごめんね。

そして

いつもありがとう。

本当に感謝しています。

これからもよろしくね。

いつも頑張っている息子へ

母より

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