守ってくれて、ありがとう。

たった1人のあなたへ

始めは普通の職場の先輩だった。
あなたは社内から期待されていて、いつも忙しそうにしながら、笑ってた。
常に周りに人がいて、それでも弱音や愚痴をめったに吐かなかったあなたをすごい人だと思った。

守りますと言ってくれたあなたに、頼られることが多い私は、変わった人だなと思った。
きっと意外におっちょこちょいだから、危なっかしかったんだろうね。

寝られないプレッシャーを抱えたあなたに気づいた時、役に立ちたいと思って、出来ることを全力でやって、うまくいって終わった時電話をくれた。
枯れた声を聞いた時は、うまくいったことも、共有できた時間も、色んなことが泣きたいほど嬉しかったよ、ありがとう。

髪型を変えたら、新しい服を着たら、褒めてくれた。
気づいてくれて照れくさかったけど、嬉しかったよ。

うまく伝えられなくてわかり合いたくて、泣いてしまったら、うまく寄り添えなくてごめんと言ってくれた。
向き合おうとしてくれたことが嬉しかったよ、指摘を受け止めるのに時間がかかる頑固な私だから、面倒でごめんね。

新幹線の車内でも、忙しいから後にすると言っても、話を聞いてくれた。
不安にさせないようにしてくれてるんだなってわかってたよ、ありがとう。

声を出せないような風邪の時は、話をさせようとせずにジェスチャーしてくれた。
無理させない優しさに気づいた時ほんとに嬉しかったよ、ありがとう。

こんな資格とった！って嬉しそうに報告してくれて、私も頑張ろうと思った。
これがやりたい！と言ったら、向上心を褒めてくれて、いらんな方法で協力してくれた。
俺より詳しくなった…って負けず嫌いも発揮してたけど。笑
成長し合えるっていいなと思ったよ、ありがとう。

受け取れないぐらいの思いやりや愛情を感じてたよ。
私何を返せてたかなぁ…

あなたの未来に、私はいらなくなり悲しくて、落ち込んだのは何年も前だけれど、ずっと思ってます。

幸せでいてね。
笑っててね。
無理して背負いこまないでほしい。
頼るから必要なんじゃなくて、あなただから安心できて必要なんだよって。

私伝えるのうまくないからって逃げてたけど、大切な人には思うだけじゃなくて、伝えていこうと思ってる。
出逢ってくれて、ありがとう。

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