お世話になったのは1年だけどご恩は忘れません

カナダの母へ

もう１０年以上になりますが、ワーキングホリデーでカナダに行きました。若さの勢いだけで行ったので、行ってすぐ英語の話せない私は大変困りました。ホテルも5泊ほどしか予約してなかったのですぐ住むところを探さなくてはなりませんでした。挙句の果てに、もう日本人に手当たり次第話しかけるしかないと必死になるほどでした。話しかけていただいた方に場所提携の情報などを教えていただき、めぼしいところを見つけ電話かけることにしました。ところが電話に出た方は英語でした。もちろんです。電話でも何言っているのか分からない私を様子を察して「駅名、時間、待ってて」っと簡素に話してくれたのが、私が今でも恩を忘れないカナダの母です。以前も日本人の方が住んでいたことで、私のつたない英語でも気にかけてくれました。夕飯なども私の分も残しておいてくれたり、ホームパーティーにもいつも呼んでくれました。始めた仕事も英語が話せないとクビになったときは今後どうして生活していくのか、カナダにきた以上簡単には帰れないと焦る気持ちとで途方にくれ泣きじゃくっていました。そんな時も暖かく励ましてくれました。たぶん一人で住んでいたら本当に気持ちが折れたと思います。その後はなんとか仕事を見つけ、なんとなく生活も出来るようになり結局日本に帰るまで住み続けました。あの時の経験は今でも忘れませんし、本当に親切にしていただいたこと今でも忘れません。今は子供も小さいのでなかなか行けませんが、子供達が大きくなったら私も家族が出来たこと、子供が出来たことなどを伝えに会いに行きたいと思います。

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