助けてくれてありがとう

五反田のコンビニの店員さんへ

五反田のカラオケで夜勤のバイトをしていた私は、休憩時間の午前１時ごろ、近くのコンビニに夜ご飯を買いに行くことがよくありました。普段は店員さんに目を留めることもなく、食べたいものを選んで、カラオケに戻っていました。

しかしある日、連日の夜勤の疲れと職場の人間関係に疲弊した私の心が限界に近づいてしまった時、私の中で忘れられない店員さんに遭遇しました。

コンビニに向かい、そのまま家に帰りたい衝動を抑えながら店内に入ると、コンビニのお兄さんのとても元気な挨拶が飛んできました。こんなに明るい店員がいるのかなんて思いながら商品をレジに持っていくと、その元気なお兄さんがお会計をしてくれました。

別に特別な言葉をかけてくれたわけではありません。こう言ったらなんだかベタかもしれませんが、ただその店員さんの接客一つ一つにか心がこもっていたのです。

商品を受け取る手が、お手拭きを入れておきますねなんて声が、店員さんの笑顔が、私の心に染み込んできました。商品を受け取って小さな声でありがとうございますとつぶやいたら、温かい気持ちになって本気で泣き出しそうになってしまうほどでした。

あの店員さんにとっては当たり前の接客だったかもしれませんが、私にとっては今まで受けた中で一番心のこもった接客だったのです。どん底にいた私を救ってくれて、ありがとうございました。

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