上司に注意されても私によりそってくれた人

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2人の保育士さんへ

私は進学先の東京で夫と出会いました。
社会人になっても交際を続け、結婚を決めたのです。

しかし地方出身の私たちの地元はとても離れていて、お互いの家族を含めて何度も話し合いを重ね、最終的に私たちは夫の出身地に住むことになりました。これまで縁もゆかりもなかった土地で結婚して育児が始まり、仕事が忙しい夫と時間的にすれ違って生活していると言いようのない寂しさが押し寄せました。

夫の母や姉は私に寂しい思いをさせないように頻繁に来てくれました。その気持ちはありがたいものの、私には重すぎました。

身内とは違う誰かと気軽におしゃべりをしたりしたいと思った私は、近くの子育て支援センターに出かけました。そこに来るお母さんたちは地元出身の方ばかりで、幼馴染どうしでグループができあがっていました。

そんななか、私と軽快におしゃべりしてくれたのは支援センターの保育士さんお2人でした。私の母に近い年齢の方と、私より10歳ほど上の方です。お二人のトークは私のふさぎこんでいた心をいっきに軽くしてくれました。

育児の相談や地域の情報などをたくさん教えてもらいましたし、テレビの感想とかたわいない話もいっぱいしました。

それから10年後、当時のその施設の関係者から聞かされた話に驚きました。そのころお二人は上司の方から何度か注意を受けていたそうです。利用者と仲良くすべきではない、もっと距離をとるべきだと。

注意を受け流しながら私の心によりそってくれたお二人に心から感謝いたします。

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