付かず離れずな距離をありがとう

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友人であり、仕事仲間である君へ

大学の少し前に知り合った君とは、趣味が一致していたわけでもなく、もともと知っていたわけでもなく、本当に少し違えば、お互いに全く関わることのないタイプで、きっと君もそうだったでしょう。いつから、仲良くなったのかも分からないけれど、同じ大学に入り、専攻は違ったけれどよく一緒にいました。

周りからは、付き合っているのだと思われたりもしたけど、お互いそういう関係のつもりではなかったけれど、じゃあ、そういう事にしておこう、と軽く笑い飛ばしてくれた一つ年上の君に心から敬意を払いました。きっと、あの時、違う、と強く否定しても、私が君を否定したとしても、私が傷つく事を知っていたのだろうと思います。

それからも、お互いの趣味について興味を示し、トライしてみるも違えば、はっきり、ないね、と言い合ったり、大学の専攻で意見のぶつかる事もあり、兄弟のようでした。異性の友人とここまで心を許せるんだ、と自分でも不思議でした。

時は過ぎ、私の悩みを聞きながら、笑っていても悩んでいるのは分かってる、大丈夫だ、と言ってくれた君は、何も言わずに大学を辞め、それを私が知った時も、大丈夫、何も関係は壊れたりしない、と言ってくれました。

あれから、20年以上経ちましたが、君とは、仕事を一緒にすることもあり、お互いに子どもができても、いい関係を保っていますね。今は、付かず離れずの距離感ですね。友人だけど、さらっと優しく、さらっとしんどいこともこなし、さらっといい空気感で接してくれる君に、ありがとう、と言いたいです。

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