心のこもったメッセージにありがとう

店員さんへ

私の息子が図書館で、とても美しい挿絵のついた海外の絵本を見つけました。息子はその美しさに惹きつけられ、何度も何度もその本を借りました。そして「今月の誕生日にはこの本がほしい」と言いました。

それまでずっと誕生日にはおもちゃを欲しがっていたので「おもちゃと両方は買ってあげられないけれど、それでもいい？」ときくと「おもちゃもほしいけれど、この絵がとてもすてきだから」と言います。

さっそく近くの本屋さんへ行きましたが、見つかりませんでした。さらに数件まわりましたがやはりありません。それならばと大手の書籍ネットショップで検索しても品切れと表示されてしまいます。

とりあえず最初に行った地元のお店に戻り、店員さんに注文をお願いすることにしました。出版社に問い合わせてもらったところ、届くまでに２～3週間はかかるかもしれないということでした。

「誕生日には間に合わないかもしれないけれど、届くなら待つ」という息子に店員さんはにっこりとうなずいて手続きをとってくれました。

それから2週間ちょっとして、届いたと連絡をうけました。店員さんはお会計のあと、そっと息子に手書きのメッセージカードを渡してくれました。

そこにはおめでとうの言葉に続いて、この本を大切にして過ごしてほしいこと、いつかこの本と別れる時がきてもこの本と過ごした時間が人生の宝になるということが書かれていました。心のこもったメッセージに私も息子も感激しました。

書店員さん、ありがとうございました。

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