ミートパイ、美味しかったよ。ありがとう。

大切な友達へ

毎日、お仕事お疲れ様です。元気にしてますか？
今年こそは会おうと言いながら5年くらい会えていなくて
寂しい気持ちでいっぱいです。

今でも趣味のお菓子作りは続けていますか？
お菓子作りがプロ並みに上手なあなたのことが
いつもとても羨ましかったんですよ。

私が大学に入学したばかりの頃
東京や学校になかなか慣れず
講義室で一人ポツンと座っていた時に
「隣、空いてる？誰か来る？座ってもいい？」
と話しかけてくれた時のこと
今でもはっきり覚えています。
すごくすごく嬉しくてたまりませんでした。

あなたは勇気を出して話しかけてくれたけど
実はあなたも私も人見知りだったから
お互いに名前や出身地を話した後、
話が続かなかったんですよね。

今は顔を見た瞬間からマシンガントークが
始まってしまうほどの関係になれて
とても嬉しく思っています。

少し沈黙が続いた後、
「もし良かったら食べる？今朝作ったからまだ温かいよ。」
と言ってあなたが鞄から取り出したのが
きれいな包装紙に包まれたミートパイです。

え！？手作りなの！？と思わず言ってしまうほど
お店で売っているかのような見た目に
驚いたのを今日のことのように覚えています。

パイ生地もサクサクで美味しくて
こんなに美味しい食べ物が作れるなんて
天才だと思ったんですよ。大げさじゃなく、本気で。

これが私のとって人生初のミートパイでした。

その後もあなたはスノーボールクッキーや
オレンジピール入りのチーズケーキなど
いろんなお菓子を作っては学校に持ってきてくれて
友達みんなに振る舞ってくれました。

それが「お菓子作り＝ホットケーキ」だった私が
お菓子作りに興味を持つきっかけになったのです。
と言っても、相変わらず上手く作れませんが・・・。

あなたの手作りお菓子が周りのみんなを笑顔にし
楽しく話せるきっかけになりました。
本当に美味しかったよ、あなたの優しさに感謝です。
ありがとう。

今年こそは会いに行きますね。

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