住み心地の良い環境にしてくれてありがとう

会社の先輩たちへ

私は高校卒業後に、実家から遠く離れた会社に就職しました。そしてその会社にはアパート寮がありましたので、そこに住むことになりました。いわゆる普通のアパートなのですが、各アパートは３LDKになっていて、会社の先輩たちと一緒に住む決まりになっていました。

一番年上と二番目に年上の先輩たちには個室があるのですが、私の部屋は一つ上の先輩と一緒にシェアーしました。そしてみんなで朝食と夕食代を出し合って、担当制で買い物に行ったり、一緒に食事を作りました。

私は実家に住んでいた時には、母の食事の準備を手伝ったことはありますが、自分一人でちゃんとした料理を作ったことがありませんでした。ですので、先輩たちと一緒に料理をするのは緊張しましたし、あまり役に立つことが出来なくて戸惑いました。

しかも私はその時は食べ物の好き嫌いがいっぱいありましたので、困ることも多くありました。なぜなら、先輩たちが作られた料理を食べないのは失礼になるので、無理して好きなフリをして食べることがよくあったからです。

でもそういう生活を続けていたら、自然と料理が少しずつ出来るようになりましたし、嫌いだった食材や料理も食べることが出来るようになりました。

それはその一緒に住んでいた先輩たちが、とても優しい人ばかりだったからです。一緒にキッチン横のテーブルで色んな話をしたり、一つ上の先輩とは部屋で話し込んだりして、楽しく過ごすことが出来ました。

私が最初に働いた会社のアパート寮で一緒に住んだ先輩たち、あの時は何も分からない子供だった私に優しく接してくれてありがとうございます。あなた達と一緒のアパートに住むことが出来たお陰で、色んなことを学ぶことが出来ましたし、初めて実家を離れたのに寂しくなることもありませんでした。

そして私のいけない部分も優しく指摘してくれましたよね。お陰で悪いクセなどを治すことも出来ました。あの時にあなた達と同じ空間で暮らすことが出来たことは、とても貴重な体験となって感謝しています。本当にありがとうございました。

お気に入りに入れる