無言

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父へ

天国の父へ

私の父は5年前他界しました。
父と母は離婚をしていたため、父は一人暮らし。
私も結婚をし子育て中でしたので、安否確認のため連絡
週に2回食事を届ける程度の付き合いでした。

主人の父が入院することになり、バタバタしていたため
気づいたら3日実父と連絡を取っていないことに気づきました。
もちろん慌てることなく電話連絡。何度かけても出ません。
30分に1回、電話に出てくれません。お昼を過ぎたころ焦りだし
部屋をうろうろし始め、「携帯を持たずにどこかに出かけたんだろう」
と自分に言い聞かせました。しかし電話に出ることはありませんでした。

午後2時ごろ父の家に向かいました。ドアの前に立った私は大きく息を吸い
大きな覚悟してドアを開けました。
散らかった部屋の中にうつ伏せで倒れ息絶えた父がいました。
生前「迷惑かけないようにポックリいったる」と笑っていた父。
「本間にポックリいきや」と答えていた私。
どうしてしかありません。なぜ連絡をしなかったの。後悔の日々。

父は若いころから女遊び、ギャンブル、借金と見事にダメ人間。
だから嫌いでした。酒を飲んでは暴れ、私たち子どもは父が帰ってくると
寝たふりをするしかできませんでした。大嫌い。早く出ていけ。そんなことしか
考えていませんでした。

でも私が結婚をし子どもができたことを父に伝えると大喜びしてその日の
うちに孫の顔を見に来てくれました。孫はかわいいんですね。
そのころから、父と向き合うようになり対等に会話できるようになりました。
そんな生活が10年ほど続きました。

お父さん

飛んで見に来てくれたあなたの孫は今年高校生になりましたよ。
とっくの昔にあなたの背を抜いてますよ。
この子がこの世生まれてこれたのもお父さんのおかげです。
本当にありがとうね。
いつも夢にでてきて遠くから何か言いたそうに私を見てるよ。
私は勝手にがんばれって言ってくれてると思ってるよ。
あなたの子どもでよかったとは、心から言えないけれど私の父になってくれてありがとう。

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