一緒に生きてくれてありがとう

母へ

あなたが私たち兄弟を、身を粉にして育ててくれたことに、私はいつも感謝しています。

自分のことは二の次三の次。どうしてこんなに、一生懸命動けるのか。何故、そんなに優しくできるのか。私は小さいころから、不思議で仕方ありませんでした。

父も多忙でほとんど家におらず、仕事に家事に育児、すべてをあなたが担っていました。何度も泣いて、家を飛び出したことも知っています。でも、あなたは必ず帰ってきてくれました。どんなに辛くても、私たちの為にと、最善を考えてくれました。

そんなあなたが倒れた時、お医者さんに「痛いから、楽に死にたい」と言ったのを聞いたとき、私はどれだけこの人に甘えていたのだと、頭を殴られるような衝撃と、心に傷を負いました。今まで見せなかった側面を見たショック。

病気で心も弱ってしまった母に、私が出来ることはなんだ。私には寄り添うことしかできませんでした。痛みがありながらも、少しずづ良くなっていく姿をみて、私がどれだけ安堵しているか、あなたは知らないでしょう。

いつも口に出して言うのはあなただから。恥ずかしいのと、格好つけたいので、私はいつもぼかしてしまうけど、私もいつも思っています。本当にありがとう。

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