愛犬の命を伸ばしてくれてありがとう

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愛犬を治療してくれた獣医さんへ

私達夫婦には子供が居ませんので、保護団体から1匹の犬を引き取って子供のように可愛がりました。当時、愛犬は3歳でしたが虐待をされて育ったようで、私たちに慣れてくれるのにも時間がかかりました。でも一緒に暮らして愛情を与え続けていると、だんだん私たちに心を許してくれるようになって、とても可愛い愛犬になりました。

13年以上も一緒に暮らしましたし、どこに行くにも一緒に連れて行って一緒に楽しい時間を過ごしましたので、私達夫婦にとってはかけがえのない存在でした。ずっと元気で病気にはほとんどなったことがない愛犬でしたが、16歳を過ぎてからは歩くのが遅くなったり、寝ている時間も増えてしまいました。

それがだんだんひどくなっていったので、かかりつけの獣医さんに診てもらいに行ったところ、最初は高齢だから仕方がないことだと栄養剤などを処方してもらって帰りました。それから数日後に愛犬が急に苦しみだしたので、慌ててその獣医さんに診てもらいに行きました。すると腎臓と肝臓の状態が悪くなっているので、「もしかしたら明日まで生きられないかもしれない」と言われてしまいました。

あまりのショックに夫婦ともにたくさん泣きました。その夜は愛犬が苦しんでずっと泣くのでとても辛かったですが、一晩中、愛犬の体をさすりながら話しかけました。そうした朝には幸いに愛犬の状態が少し良くなりましたが、あまりに愛犬が辛そうなのを見た主人は安楽死をさせてあげた方が愛犬のためかもしれないと言いました。

私はその言葉にショックを受けたのですが、一応、獣医師の先生に電話で相談した所、それ(安楽死させる)は出来ないから、「一緒に頑張って愛犬を救いましょう」と言ってくれました。それから私も気持ちを持ち直して、毎日、一生懸命、愛犬の看病と介護をしましたし、動物病院にも何度も通いました。それでも愛犬はまったく動くことが出来ずに、とても苦しそうでした。

でも頑張って治療と看病を続けて2、3週間が経った後に奇跡が起きました。まったく動けなかった愛犬が、ゆっくり歩けるように回復したんです。その姿を見た時には本当に感動して泣きました。そしてその姿を見た動物病院の看護師さんや獣医師の先生は、とても喜んでくれて、泣いてくれた方も居ました。

それからは徐々にもっと元気になってくれて、愛犬が大好きだったビーチや公園にも一緒に行くことが出来ました。その時期は心配しつつも、本当に充実して楽しい時間でした。でもそんな時間は長く続かず、3ヵ月足らずで愛犬は天国に逝ってしまいました。でも愛犬の最後の日々を、一瞬一瞬を大切に幸せに一緒に過ごすことが出来て、本当に嬉しかったです。

そんな貴重な経験をさせて下さった獣医師の先生、本当にありがとうございます。愛犬はあなたに最後まで診て貰えて幸せだったと思います。私達夫婦も納得が行くまで看病出来たので、とても感謝しています。本当にありがとう!

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