天国まで届いて欲しい、ワカメ売りのおじさんにありがとう

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ワカメ売りのおじさんへ

直接面識のない方ではありますが、どうしてもありがとうを伝えたい方がいます。
その人の名前も分かりませんが、彼は海の近くでワカメの販売業をされていたそうです。

私の住んでる地区からは遠いのですが、母はそこの新鮮なワカメが好きでたまにそのおじさんの所に行って新鮮なワカメを購入していたみたいです。
私は会ったことがないのですが、愛嬌の良いおじさんだったとのことです。

2011年3月11日に東日本大震災が起きました。
物資が滞ってしまったせいで、食べる物が少なくなりました。
ちゃんと非常食も準備しておかなかったので自業自得ではあるので仕方ないことです。

しかし、冷凍しておいたおじさんの店で購入したワカメが残っていたので、汲んできた水を使って母が久しぶりに味噌汁を作ってくれました。

自宅被災中に色々食べましたが、この味噌汁は特に感謝しながら食べました。

聞いた話によると、このワカメ売りのおじさんは震災の津波で犠牲になってしまったそうです。
あの辺の地区の方々は銀行ではなく家に金庫を置いてそこに貯金をする人が多いそうで、一度は避難したものの金庫を取るのに戻って津波に流され亡くなってしまったそうです。

私があのワカメを食べていた時におじさんはもうこの世にはいないけど、おじさんの新鮮なワカメのお陰で久しぶりに味噌汁を食べることが出来ました。

私もおじさんに会ってみたかったです。

金庫なんていいから逃げて欲しかった。

面識はないけどワカメ売りのおじさん、本当にありがとうございました。
母はやっぱり「あのおじさんのワカメがおいしかったな」と今でも言います。

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