寄り添ってくれて「ありがとう」

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入院中、支えてくれた看護師さんへ

数年前、卵巣腫瘍という病気のため入院手術をすることになり、大変つらい思いをしました。その時に寄り添い、支えてくれたあなたに今でも感謝しています。

あの頃はまだ新婚まもなく
明るい未来を想像し期待に胸を膨らませていました。
そんな時、全く予期していなかった病がみつかり、しかも女性特有の病気で今後子供が出来にくいかもしれないと言われ、私は悲しみのどん底にいました。

手術をし、悪い所を除去して卵巣は残せましたが、これから先自分は子供を授かれるのだろうかと不安な入院生活を送っていました。

タイミングの悪いことに、主人が急な出張になってしまい、病院に来ることもできず、また私の両親や友人は遠く離れた場所に住んでいるため、誰も見舞いに来ることはなく、病院のベッドでこっそり一人で涙を流す日々でした。

そんな時、声を掛けてくれたのがあなたでしたね。
私より一回りくらい年上に見えたあなたは、しっかり者で、いつもテキパキしていて絵に描いたような看護師さんでした。
最初は怖そうな人だなと、あなたが点滴の交換をしてくれる時などあまり言葉を交わさずにいましたが、ある日、私の机にのっていた1冊のノートを見てあなたは話しかけてくれましたね。

「リラックマが好きなの?」と、私のノートを見て声を掛けてくれました。
突然話し掛けられたので、ちょっと驚きましたが、「私も好きなのよ」とあなたは優しく笑ってくれました。

それから徐々に打ち解けていき、子供が授かれるか不安な気持ちも聞いてもらい、実は怖そうに見えて優しい人だということが分かりました。
大部屋でしたが、見舞客がまったくこない私の所に、あなたはなるべく長く居てくれましたね。

あの時、どんなに励まされたことか。
白衣の天使って本当にいるんだと思いました。
その後、無事に退院することができましたが、あなたの名前は今でもしっかりと覚えています。
優しい看護師さん、あの時心身共に弱っていた私のそばに寄り添ってくれて、本当にありがとうございました。
私はいま、元気です。

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