今の私を作ってくれた先輩、ありがとう。

片思いをしていた先輩へ

学生の頃、同じ学部で、３学年上の先輩がいました。
この先輩とは、趣味のマウンテンバイク、好きな音楽、誕生日までも一緒で、とても気が合い、すぐに仲良くなりました。
ゼミの後に一緒に夕ご飯もしょっちゅう、研修旅行も一緒に行きました。

そんなこんなで、私はすごく先輩が好きになりました。ですが、先輩にはもう就職した年上の彼女さんがいたのです。
片思い、と分かっていて一緒にいるのはつらい時もありましたが、勉強も趣味も一緒にできる喜びの方が大きかったです。

私はかなりネガティブ思考で、「失敗するかも。」と思ったらなかなか前へ進めません。「これやってみたい」と思っても、未知のものへの怖さが先だって、行動に移せずにいました。
一方、先輩はどんどん挑戦して突き進むタイプ。いつも突き進んでは私にも新しい世界を見せてくれました。

そんな先輩は「卒業後、ヨーロッパに留学する事にした」と言いました。
留学の準備はとても大変そうでした。また、私は「もし行って言葉が覚えられなかったり，文化の差でうまくいかなかったりしたらどうするのだろう。」
と、勝手に心配をしていました。

先輩は私の思ってることをお見通しだったのでしょう、
「考えてるだけじゃ、何も進まないよ。人生、今が一番若い、挑戦してダメならまたやり直せる。行動、行動！」と、私に言いました。

そういえば、先輩の彼女さんは狭き門といわれる企業に就職した方です。
先輩が彼女さんのことを好きなのもわかる気がしましたし、私が先輩に釣り合わないのもよく、わかりました。

やがて、先輩はヨーロッパへ。
私は先輩の影響を受けて、ヨーロッパ留学に興味を持ち、違う国ですがその後留学しました。
留学は私に新しいいくつもの扉を開けてくれました。

その扉の前に立てたのも、先輩の言葉と行動があったから。
そして、その後の私の思考にも大きな影響を与えてくれた先輩。
もう、だいぶ前のことになってしまいましたが、先輩との出会いに、ありがとう、と言いたいです。
そして、今の私を作る手助けをしてくれた先輩にも、心から、ありがとう。

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