沢山遊んでくれてありがとう。ずっと忘れないよ。

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チチャへ

小学校低学年の頃に、家族でペットショップへ行きました。そこでインコやハムスターを飼う予定でしたが、フェレットというイタチ科の動物に私が一目惚れしてしまい、飼う事になりました。

名前は「チチャ」。小さくて、身体は白いのに耳だけ茶色みがかっていたいたからそう名づけました。

チチャは家につくと、少しオドオドとした様子で部屋の中を探索していました。とても可愛らしかったので、私は沢山撫でたかったですが、母からあまり触りすぎるとストレスになってしまうからと、一生懸命我慢したのを覚えています。

チチャは少しづつ家に慣れ、ゲージから出すと元気よく家の中を走り回り、テレビ台の住にちり紙などを貯めこみ巣のようなものを作っていました。

私が小学校卒業を迎える少し前の日です。夜にチチャと遊ぼうとゲージを開けましたが、いつも元気に外に出てくるはずのチチャが、ハンモックの上から動こうとせず、丸まっていました。初めこそ寝ているのかなと思いましたが、呼吸はしているようでしたが、触っても全く反応を見せませんでした。私は動揺し、チチャを抱え込み、母親に見せに行きました。

私の腕の中で力なく首がだらりと垂れるチチャを母親が見て、優しい声で沢山撫でてあげてと言われました。
私は動揺しながら、泣きじゃくりながらチチャが元気になるようにと沢山撫でました。
しかし、チチャの呼吸は徐々に弱弱しく消えいりました。

その頃の私は動物の死というものを目の前で見たことが無かったので、物凄い悲しみと、チチャにもう会えないんだという事実の辛さでもう立ち直れない、死にたいとまで思いました。

しかし日が過ぎるごとに、チチャと遊んだ楽しい日々や、チチャの走り回る姿を忘れては行けないと強く想い、もう会えなくて悲しいけれど私の心の中で走り回るチチャは確かに今でもいます。

チチャ沢山遊んでくれてありがとう。
一杯可愛い姿を見せてくれてありがとう。
ずっとずっと忘れないよ。

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