またあいましょう

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やすくんへ

やす君に出会ったのは、やす君が1歳でした。
私は2歳半のお姉ちゃんでしたね。
家がご近所で、やす君の家は共働きでした。

やす君のお母さんが勤めに戻る前のほんの少しの期間に、やす君を連れて公園に遊びに出ました。
そして、同じ公園で砂場で遊んでいるところであなたのバケツを見ず知らずの私がひったくり、走り去っていこうとしたときに、やす君がタックルをかけて一緒に地面にすっころびギャン泣き。
それに気が付いた私の母とやす君のお母さんが「「ひぃ!」」とお互いに声を上げて、お互いに謝り倒して、それでお友達になったのだと後年になって話を聞きました。

どう考えても、私は悪い女ですね。
次に公園に行ったら、怖がって普通は泣き叫ぶか、用心してバケツを守ったりするのではないかと思ったら「一緒に遊ぼう」とやす君は手を引いてくれたそうです。
なかなかのイケメン年下男子ぶりだと、今振り返ってみればそう思います。

私の中ではいつも寡黙でニコニコした幼いあなたの顔が、鮮やかに思い出されます。
思い出すだけで、30を超えた今でも私はとても穏やかになれますし落ち込んでもすっと浮上できます。
今でも、本当はあえたらどんなにうれしいでしょう。
あなたは大人になる前に、この世から持病で消えてしまいましたね。
ちょうど親の転勤について行ってそのすぐ後の事だったと、私はそのことを母にだいぶ後になってから聞きました。

だから、もう会えませんね。
でも、またいつかあいましょう。
ありがとう。
またあえたときに、今度はたくさん言葉でお話ししましょうね。

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