- 「ありがとう」コラム
- 2018.07.03
情報ストレスに負けない!「感謝」で作る強い心
毎日、テレビやネットから流れてくるたくさんのニュース。楽しく役立つ情報もありますが、残酷な事件や当事者にしか関係ないゴシップニュースが、連日にわたって大袈裟にメディアを通して報道されていることもあります。
私たちは、直接自分が経験したことでなくても、間接的に見聞きする情報からもストレスを受けてしまうことが分かっています。
今回は、ネガティブなニュースがもたらす悪影響と、その対策方法をお伝えします。
7倍の波及力!ネガティブ情報が増える理由
TVで放送される芸能ニュースの場合、「◯◯さんが結婚しました!」「子どもができました!」といった幸せなニュースよりも、「◯◯さんが亡くなりました」「◯◯さんの不倫が発覚しました!」といったネガティブなニュースの方が、より多く放送されたり、ネットで拡散されたりしていると感じませんか?これは、気のせいではありません。
アメリカの大学の研究結果で、ネガティブな感情はポジティブな感情の7倍の感染力があるというデータが出ているそうです。より感染力のあるネガティブなニュースを流した方が、テレビの視聴率も、ネットのアクセス数も伸びることから、メディアではどんどん他人の不幸なニュースが報じられます。
「他人の不幸は蜜の味」といった言葉もあるように、人の不幸を見て喜んでしまう人間の心理があるということも、最近の研究結果として出ています。他人との「比較」で自分のことを確認しようとしてしまう私たちは、他人の不幸なニュースを見ることで、自分の方が上だということを確認して、安心感を得る傾向があるからです。
ネガティブ情報が私たちにもたらす悪影響
とても強い波及力のネガティブな情報。私たちは実際にこのマイナスな出来事を体験しなかったとしても、流れに任せて見たり聞いたりする中で、ストレスを受けてしまうことが分かっています。
イライラしたり、怒ったりしている人の近くにいると、いやな気持ちになることがありますよね。体感覚では比較的イメージしやすいですが、映像で見ただけでも、コルチゾールと呼ばれるストレスホルモンの数値が上がったり、脳の働きが低下するといわれています。また、ネット上のテキストだけでもマイナスの感情が伝染するというデータも出ています。
テレビやネット、SNSで拡散されるたくさんのニュースの中には、私たちにストレスと悪影響を及ぼすだけの無意味でネガティブな情報が無数に溢れています。そしてこの情報は、もっと見てもらうために面白おかしく深掘り、編集されて、中毒的に「もっとみたい!」と思うように報じられています。
私たちがこうしたネガティブ情報にどっぷり浸かってしまうことは、間接的にストレスを受け、イライラしたり、判断力が鈍ったり、心に悪影響を及ぼしかねないことになります。
巻き散らかされるネガティブ情報に感染しないために
テレビやインターネットからは、様々な情報が得られますが、これらのメディアは見始めると止まらないようにできています。無意味でネガティブな情報を見ることに時間をつかい、ストレスと悪影響を受けないために、意識的に不必要なニュースから離れることが大切になります。
そのためには、
1)見始める時に、どんな情報を見るか「目的」を決める
2)あらかじめ、見る「時間」を決める
特に、PCやスマホでネットサーフィンをしたり、SNSを見続けている時は判断力が鈍っています。こんな時は、途中でやめるという決断もしづらい状況です。見ると決めてた時間になってもやめられない場合は、
3)いったんテレビやPC、スマホから「目を離して、席をたつ」
こと。そして、自分が今までの時間でどれだけの情報を得られたかを考えます。その後に、再度必要があると判断して見続けるのであれば、目的と時間を決めて見るようにします。
「中毒性」があることを理解し、流されず、便利なツールを上手に活用できるようにしたいですね。
感謝の気持ちで自分を満たし、ストレスに強い心を作る
意識的にネガティブ情報を避けていたとしても、生きている中でマイナスな人や情報、出来事に全く触れずに過ごすことは難しくなります。なので、あなた自身がマイナスを跳ね返す強いメンタルをもつことも大切になります。
そのためにできることが、感謝の心をもつこと。「ありがとう」をたくさんの人に伝えることです。ものごとの良い部分に目を向けて感謝の気持ちをもつことで、ストレスを受けにくくなります。
具体的には以前の記事でご紹介した、「感謝あつめ」をすること。また周りと比較しない!幸せに必要不可欠な「感謝の心」とは?の記事にもあるように、周りとの比較ではなく、「ありがとう」の気持ちをたくさん持つことで、自分自身の心を満たしてあげることが大切になります。
ポジティブが集まっている「ありがとうの手紙」をみることで、あたたかい感情を受け取ることもオススメです。
自分の意思をもって、ネガティブから離れること。人付き合いにおいても、ネガティブな人と一緒にいるよりは、ポジティブな人と一緒にいた方が、自分自身も前向きに過ごすことができます。人間関係においてもマイナスを遠ざける工夫と、そのためにもあなた自身が明るくポジティブでいることで、周りにもよい影響を与えられる人になれるとよいですよね。
大学卒業後、大手証券会社、広告会社、IT会社に勤務し、営業、企画、制作、新規事業立ち上げなど幅広い業務を担う。人が本来のパフォーマンスを発揮するために必要な心のあり方、脳の使い方を学び、実践。2016年にフリーランスとなり、研修講師、ライター、カウンセラーとして活動を開始。人が幸せに生きて働くためのサポートをおこなう。
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