私の居場所をいつも守ってくれてありがとう。

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鶴若さんへ

つるちゃん、もうゆっくりと休めていますか。ちょっと高齢のつるちゃんの新人研修を担当したのが私だったよね、覚えていますか。きっと「えー。そうだっけ?」と、いうのでしょうね。何しろつるちゃんは、自分の都合のいいことしか覚えていないのだから。

当時7人の新人さんが入社したけど、残ったのはつるちゃんただ一人だったね。持ち前のユーモラスな会話と、負けん気の強さで、時には社内を散々荒らしまくって頭を下げて回ったこともあったよね。そしてきっと孤独だった。

私はそれでも決して人生を放棄することなく立ち向かっていたつるちゃんを、応援していたんだよ。つるちゃんも、そんな私の気持ちを察してか、いつもかばってくれていたね。全部知ってたよ。

私のこと、仲間内で悪く言ったり、ノートに散々言いたいこと書きなぐっていたりしている人を見つけて、「hanaちゃんが、どんなに大変な仕事しているか、わかっているのか」って言ってくれて、ちゃんと私が落ち着ける場所へ移動できるよう、配慮してくれてたこと。そして「俺に惚れるなよ!」って、いつも落ち込む私を笑わせてくれていた。

つるちゃんの訃報を聞く前日、私はつるちゃんが仕事している姿を見つけたのに、急いでいて帰ってしまった。あの日、あの時はもう戻ってこなくて、一言何か話せなかったことを5年経過した今でも後悔している。これだけは言わせてね。

つるちゃん、ありがとう。誰がなんて言っても、私はつるちゃんに感謝の気持ちしかないよ。今、私がこうして働き続けていられるのも、つるちゃんが居場所をつくって、フォローし続けてくれたおかげだと思ってる。ゆっくり休んでください。

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