男を見せた歳下の金髪くん

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金髪 社長へ

君と私に共通点があったよね。相手に尽くしちゃうんだよね。尽くす者 同士で 居ると、優しさで あふれたよね。

君はまだ20代前半で独立して、社長になったんだよね。
おじさん や おばさん を雇い、自分から積極的に営業し、仕事を取ってきたよね。

そんな最中に出会ったんだよね。
君の風貌からは、まさか社長だなんて誰も想像しないよね。高身長で金髪のチャラい兄ちゃん。それが君だったよね。
「営業や、仕事を真摯に受け止めるならば、黒髪にするべき。」ってアドバイスしたら、あっけなく そうしたよね。びっくり したよ。見違えたよ。

家柄を乗り越えられず、5回も会ってないのにサヨナラしたんだよね。

残る物も残せる期間もないままだったから、背丈や身体つきしか脳裏に焼き付いてなく、顔は全く記憶にない。

けれど、君が残した言葉は、その後しっかり結果を残したってこと、知らないでしょ。

「○ちゃん、今度こそは自分から好きになって、待ったり相手任せだったりせず、告白しな。」て。

言い寄られたり、好きとか どうか も わからないで お付き合いして、結果 別れてばかり だった ことに対しての激励を、お別れの言葉として残してくれた黒髪くん、ありがとう。

相手の事を心底 信頼しきれて、結婚したよ。

でも、君とまた どこかで会えるって信じてたんだ。

5回も会ったこともない君との思い出のロードに、どれだけ足を運んだのか。
結婚までに、会いたかった。

例え ばったり 真横に君が今居たとしても、二人、全く気が付かないのは間違いない。

ありがとう。幸せだよ。

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