頼れるお兄ちゃんからの最期の気遣い

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ペットのわんちゃんへ

小さい頃に犬に噛まれたことがある私は、ずっと犬が苦手でした。
そんな私を変えてくれたのが、家に来てくれたペットのゴールデンレトリバー。

ころころとかわいい子犬時代はものの数ヶ月。
一気に私よりも大きな身体になりましたが、温厚な性格は私のお兄ちゃんのようでしたね。

私が親に怒られて泣いていると隣に来てくれたり、大人になって失恋をすると一緒に寝てくれました。

そんなあなたがとうとう動けなくなりましたが、声をかけると尻尾を動かして答えてくれましたね。

アルバイト中、充電をきちんとしていたにも関わらず、なぜか電源が入らなくなった私の携帯。
おかしいなーと思いつつ休憩を済ませ、アルバイトが終わるといつも通り携帯の電源が入りました。
すると、親からあなたが亡くなったとメールが来ていました。

偶然かもしれませんが、しっかりもののあなたです。
私が心配して悲しまないように、アルバイトに集中できるようにしてくれたと思っています。

あなたが冷たくてかたくなった感触は、今でも忘れられません。
私が生きてきた人生の半分の時間はあなたと同じときを過ごしました。

ありがとう。
頼れるお兄ちゃんです。
あなたのおかげで私は犬がだいすきになりました。
どうか天国で元気に走り回って、大好きなジャーキーをたくさん食べていますように…。
あなたのこと、一生わすれません。

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