一枚のクリスマスカードが一生の友へのきっかけに

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大学時代の友人へ

Kちゃん

あなたとは不思議な縁で、大学時代同じ部活だったのに、学部や校舎が違うので
在学中はあまり話をしたことがなかったですね。
美術部だったので、あなたの油絵が素晴らしい作品だったので、作品の話は
したことがありましたが、あなたが海外に留学していた時期もあったので、
私的に遊んだりしたこともなく、部活のコンパなどで食事をするくらいしか
イベントなども一緒になることがありませんでした。

しかし、あなたが卒業間際の12月にくれた一通のクリスマスカードが、私たちを
その後20年以上にもわたる交友関係に導いてくれました。
当時はまだ、インターネットが今ほど普及しておらず、携帯電話も持っている人は
ほとんどいない時代でした。

しかし、そんな時代でも、あまりクリスマスカードを友達に郵送で送る人は
少なかったです。そんな中、大して親しくもなかった私に、丁寧なカードと
メッセージをくれたことがうれしく、思わず私も郵送でお返事をしました。

その後、年賀状や卒業後も手紙のやり取りが続き、300キロ以上離れた土地で
生活が始まってからも、ずっとやり取りを続けてきました。

私はあいにく独身ですが、あなたが唯一、大学時代の友人として私を結婚式に
呼んで下さったことはとてもうれしかったです。
私が人に言えぬ悩みを抱えた時、手紙や電話で誰より支えてくれたのは
300キロ離れた場所に住むあなたでした。

もう卒業して25年になりますが
ずっと変わらぬ友情を紡ぐきっかけを作ってくれたあなたに、ありがとうを
言いたいです。

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