私を救ってくれてありがとう

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友人Aさんへ

私には小学生の頃からの友人A子さんがいます。もう軽く半世紀を過ぎていますが今ももちろん交流があります。
でも、お互い別の高校へ行き出した頃から数年間は少し疎遠になった時期がありましたね。

高校卒業後もそれぞれの仕事と別の友人との遊びに忙しく何故か連絡も取らないままでした。今の時代でしたら携帯のメールで「どうしてる?」など聞く事が出来ますけど、当時は自宅への電話が唯一の連絡方法でしたからなんとなく面倒で手紙を書くと言う事も思いつかないまま数年が経っていました。

それがある日偶然映画館で会いましたね。お互いに彼と一緒でそれぞれに紹介し合ったのを覚えていますよ。
でも結婚した相手は二人共違う人でしたけどね。
それからはまた友人関係が復活し連絡を取り合うようになりランチに行ったり遊びに行ったり、また悩みを相談し合ったりとより深い友情が出て来ました。誕生日にはお互いにプレゼントを交換しましたね。

そんな時に私自身が酷い交通事故に合いました。テレビのニュースに出たらしくA子さんは事故の事を知るや入院していた病院へ来てくれましたね。
私は意識が3日間ほどなかったので後で母に聞きました。

入院期間が3カ月程ありその間も度々お見舞いに来てくれました。肉体的にも精神的にも参ってしまっていた私に貴方はそっと寄り添ってくれていましたね。いつも私が大好きなチョコを持ってきてくれていました。あのチョコは美味しかったですよ。

退院後2年ほどして私は結婚しました。結婚式ではA子さんはすばらしいスピーチをしてくれましたが、その後、半年経たない内にA子さんが結婚式を挙げましたね。
私はお返しでA子さんへ拙いスピーチをしました。話下手の私のスピーチは自分でも嫌になる程でした。でも涙ボロボロだったのでこれで少しは下手なスピーチを誤魔化す事が出来たようです。

それから出産も2カ月違いでした。お互い女の子で子供同士もまたまた仲良くしてました。
今思うと不思議な因縁があるなと思いますよ。

そしてお互い還暦を過ぎ子供達も巣立ちまた孫も出来ました。
その間にA子さんは最愛の旦那様を亡くしました。私はあの事故の時にA子さんがいつも寄り添ってくれていたようにA子さんにそっと寄り添っていました。

私にはまだなんとか旦那様はいますけど、主人よりA子さんの事が気にかっているのは何故なんでしょう
A子さん、私達は最終の人生に入ろうとしています。残り少ない人生です。お互いに健康で有意義な日々を送りましょうね
またランチに行き、水泳に行きますよ。その時はメールしますね

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