いつも感謝してるけど、言葉で言えない

投稿者 

母へ

私が小さい頃、私の母の存在は本当に怖いものでした。いつも怒るから、だからたくさん反抗もしました。でも20歳で初めて一人暮らしを始めた時から、それまでの母の優しさが理解できるようになりました。

いつも電話で「ちゃんと食べてるの?」と尋ね、定期的に食べ物を送ってくれたり、寒くなると「風邪引かないようにね」とメールをくれたり、離れて見ると今まで当たり前だったことが実は当たり前ではなく、母のおかげであったことに気付きました。そして全てに感謝するようになりました。美味しいご飯も洗濯も掃除も、母は毎日やってましたし、もう嫌!という言葉も聞いたことありませんでした。

そして働き始めた後、どうしてもやりたいことができて専門学校に行きたくなりました。母にそのことを伝えると「あと2年間働いてお金を貯めなさい」という答えでした。私は頑張ってお金を貯めました。そして入学前になったら「そのお金は老後のお金にして、お母さんの貯金を使いなさい」と言われました。もうこの時には言葉もなく、ただ驚いたのとどう感謝していいのかわからない状態で、ちゃんと言葉では伝えられませんでした。この母の深い愛情にはきっとかなうものはないと思います。

昔は怖かった母も最近は歳をとり、もう怒る元気もなくなってきたようです。今はもう長年の親友という感じで、いろいろなことを話せるようになりました。それでもやはり母は母。今だに娘の私を心配してくれます。それも昔と同じようにです。「ちゃんと食べてるの?」「寒いから暖かくするのよ」時には、手作りのお菓子やおかずを送ってくれることもあります。母の愛情はきっとこれからもずっと続くのだろうと思います。

FavoriteLoadingお気に入りに入れる
ハートを送る を送る (18
Loading...
スポンサーリンク
>>新しい手紙一覧へ
>>新しい手紙一覧へ