消極的な私を認めてくれた先生

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先生へ

大人になった私が今でも感謝しているのは、小学4年生の時に担任だった先生です。1年間だけの担任でしたが、私にとっては思い出深い1年間でしたし、いつまでも忘れられない先生です。

先生は男性で当時おそらく40代くらいでしょうか。
ひいきなどしない、どの生徒に対しても同じ態度で子供心ながらに信用できる先生だと感じていました。

それまで私は何をするにも消極的で、自信がなくおとなしい性格でした。目立ったことは逆にしたくありませんでした。

そんな時、夏休みに私や友達数人の仲良しグループで、自由研究をはじめた時に、先生が私たちの題材に興味を持ってくださり、色々監修をしてくれました。
夏休みでも時々学校に顔を出し、実験室で先生立ち会いのもと自由研究を進めました。

ある日、お昼も近くお腹が空いてきた時に、先生がみんなの分ラーメンの出前を取ってくれたことが今でもとても印象深く残っています。
学校の実験室でラーメンをすすることなど一生に一度の経験でしょう。

先生は私たちの研究をとても認めてくれて、夏休み明けに市の展覧会のようなものに出展し、私たちは賞を取ることが出来ました。どんな賞だったかはもう思い出せませんが、全校生徒の前で表彰された時には恥ずかしかったですが、同時に誇らしくもありました。

その経験があり、それまで自信がなく消極的だった自分が、色々なことにチャレンジする勇気をもらった気がします。
そして先生は「タマミはもっと頑張れば色々できる」と口にしてくれました。

それから秋には持久走大会で10位以内に入り、また私の書いた絵が絵画展に出展されたりと、あの4年生の1年間は一生に一度の大活躍の年となりました。

あんなに活躍して賞を取った年は、後にも先にも4年生の時だけです。
先生が認めてくれるということは、生徒にとってどんなに力になることか。
身をもって体験した年でした。

先生はもうお亡くなりになっていますが、感謝の心はずっと忘れません。
先生、あの時のラーメンのこと私はずっと忘れないよ。
本当にありがとうございました。

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