いつもパンチをありがとう

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修くんへ

朝起きてくると、台所で朝ごはんを作っている私のお尻を、「てい!」と蹴る。
トイレに行く前に、洗面所の私のお尻を「てい!」と蹴る。夜ご飯を食べたあとも、お風呂に入ったあとも、まるでトレーニングのように、勢い良いかけ声とともに蹴るあなた。

「いたいよう!」と言うわたしに、「痛くないくせにいつも痛いっていう~」と言いながら、もっかい「ていっ!」。
やさしく蹴ってるつもりらしいが、案外いたい。しかし、なんだかんだと、かまってくれるあなたが私は大好きなのだ。…ってマゾか。

職場で陰湿ないじめにあって、いい大人な私が「もう仕事に行けない」となった時に、「行きたくないならそんなとこ行かなくていいんじゃない。休め」と言ってくれた。ご飯が食べれなくなり、毎日ほとんど寝たきりになった私を「ガリガリじゃないか。飯食え」「散歩行くぞ」「虚弱すぎる。お前は老人か」と言いながら、ご飯を毎日一緒に食べ、私が体調が良い時は、どこに行くにも一緒に連れていってくれた。

いじわるで優しいあなた。
口で上手く伝えるのが苦手です、と付き合い始めに言ってくれたけど。上手く伝えるというか、むしろ口が悪いあなた。
私がおいおい泣いていても、声もかけずガン無視して仕事してるけど、必ず側に居てくれるあなた。

あなたが私を甘やかさないので、少したくましくなってきた気がします。
毎日の「ていっ!」は、勝手にあなたなりの愛情表現かな、と思っている私ですが、どうでしょうか。
これからも、ずっと一緒に居てください。
ありがとう。

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