最期を看取れなくて残念、でもありがとう

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実家で飼っていた愛犬へ

私の実家で2匹の犬を飼っていたことがあります。1匹目の愛犬は残念ながら病気になってしまって、母が運転する車で動物病院に向かっている途中、私のひざの上で亡くなってしまいました。その悲しみはとても深くて、しばらく私も両親も、次の犬を飼う気持ちになることが出来ませんでした。

でもそれから長い年月が経った後に、うちに来たのがポメラニアンのレナでした。前に飼っていた犬種とは違いますし、性格もぜんぜん違ったので戸惑うこともたくさんありましたが、久々に愛犬と暮らす生活は楽しくて、私も家族みんなも一気に彼女の虜になりました。

そして私は毎晩、愛犬と一緒に寝ていました。私の部屋は2階にあったので、寝る時間になると、毎晩、レナは階段の下で私を待っていました。その愛犬を私は抱っこして部屋まで連れて行って、一緒に寝るのが習慣になっていました。

彼女が10歳を超えたある日、私は遠方に住む友達に会いに行って、その友達の家に泊まって実家に帰ってきました。すると母親が玄関まで出て来て、急に泣き出すのでどうしたんだろうと不安になって話を聞いてみると、私が友人宅に泊まった夜に愛犬レナが天国に逝ってしまったと言うのです。私はすごくビックリしてショックを受けましたが、愛犬のことが知りたくて泣いている母から事情を聞きました。

すると母は、レナは両親がその夜に床につくまでは普通に元気だったそうなのですが、朝、起きて話しかけたら、もう冷たくなってしまっていたそうなんです。

その夜は私は居なかったので、レナは一人で台所で寝ていたので、何が起こって亡くなってしまったのか、両親も分からないようでした。それまで大きな病気もしたことが無かったので、多分、心臓発作か何かだったのではないか?と考えました。

レナが天国に逝ってしまって、本当に悲しくてショックでしたが、彼女の最期を看取ってあげることが出来なかったことが本当に残念でした。いつものように一緒に寝ていたら、何か出来たことがあるかもしれないし、彼女の最期を看取ってあげることも出来たのにと何度も何度も考えました。

でも母が私に言ったのは、レナはあえて私が居ない時を選んで天国に逝ったのかもしれないよね、ということでした。なぜなら、前の愛犬も私の膝の上で亡くなって、レナまで私と一緒に寝ている時に亡くなってしまったら、私は精神的なショックを大きく受けていただろうから、と言われました。でもそう考えたら、確かにそうかもしれないなと思うようになりました。

愛犬のレナ、あなたと過ごした時間は楽しくて、たくさんの良い思い出があります。あなたと一緒に寝ることが出来たことも癒しの時間でした。あなたの最期を看取ってあげることが出来なくて、とても残念ですけど、でももしあなたが私のことを考えてあえてそうしたのなら、心からありがとうと言いたいです。その本位は分かりませんが、あなたと過ごした時間はとても大切で、あなたに出会うことが出来たことを感謝しています。

一緒に居てくれてありがとう。

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