いつも笑わせてくれてありがとう

夫へ

私は双極性障害という病気を患っているのですが、その病気が原因で最初の夫とは離婚しました。

双極性障害とは躁状態と鬱状態を繰り返すのが特徴で、自分の感情をコントロールすることが難しい病気です。

躁状態になると気が大きくなって高額の買い物をしてしまったり、だれかれ構わず電話しまくったり、例えると「酔っぱらって気分が良くなった」状態に近く、鬱になると布団から起き上がることが難しくなります。

ある程度は薬でコントロール出来るのですが極端にストレスに弱く、ちょっとしたことで症状が出てしまうため、本人も家族も疲弊してしまいます。

最初の夫はそんな私との生活に疲れ、私もまたそんな自分に疲れてしまい離婚することになりました。

もちろん再婚なんて考えていませんでしたし、もう二度と他人と暮らすことはないんだろうと思っていました。

しかし症状が落ち着き働き始めた職場で今の夫と出会い、付き合うことになりました。

病気のことは最初に伝えましたがあまり気にしていないようで、私の感情の起伏にもすぐに慣れたようです。

私が平穏に暮らせるために夫はあらゆる努力をしてくれてます。

私にストレスがかからないように一手に仕事を引き受け、子供も諦め、私が元気がないとすぐに気付き、冗談を言って笑わせてくれます。

夫は私の両親にとても優しく、自分の身内には私の病気のことを隠してくれており、子供がいないのも自分が原因だと言ってくれています。

そのような夫の気遣いのおかげで、病気の症状が出ることはほとんどなくなりました。

最初の夫と離婚した頃は、自分にこんな穏やかな未来が待ってるなんて想像もしていませんでした。

こんな私と生活を共にし、私の幸せを願って頑張ってくれている夫にはどんなに感謝してもしきれません。

これからちょっとずつでも恩返しできたらな、と思っています。

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