楽器屋のお兄さんへ

楽器屋の店員さんへ

大学時代、東京のある楽器屋さんに訪れたときの話です。

特に目的はなく、暇つぶし目的に入ったお店でした。
「よかったら試しに弾けますので声かけてください」
と言われたので、気になったギターを試しに弾いてみることに。
買うつもりもなかったのですが、接客してくださった男性店員の方が丁寧に接客してくれました。

その店員さんは私よりギターがはるかに上手で、私が曲をリクエストすると色んな曲を弾いてくれました。
そこから仲良くなり、私は度々そのお店を訪れることになりました。
弦しか買わなかったり、大した額を買わない客だったのですが、店員さんは毎回親切に接客してくれて本当に感謝しています。
店員さんのプレイを見て、私もますますギターに熱中するようになりました。

ある日、その店員さんが他のお店に異動することになりました。
名刺ももらい今度そのお店に行こうと思ったのですが、私は地元に帰ることになりご挨拶できないままお別れしました。
そのことが今でも心残りです。

私は今でもギターを続けています。
お兄さんほど上手くはなれなかったけれど。
出会いに感謝です。
あのときはどうもありがとうございました。

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