平成の間、ありがとう

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愛する夫へ

平成元年生まれの長男が結婚し、新しい生命も授かり、私たちもおじいちゃん、おばあちゃんになりました。共働きで、走り続けてきた私たちにも、いよいよ定年がやってきます。結婚するときは、失礼ながら、何だか弱々しいあなたに何かしてあげたいと思っていました。ご飯も作って、仕事もばりばりやって、子育てもがんばろうとはりきっていました。あなたに迷惑をかけたくない気持ちでいっぱいでした。しかし、子育てを助けてくれ、家事も助けてくれていた私の母が倒れ、途方にくれて泣いていたとき、あなたは、そっと肩にやさしく手をあててくれました。あのときのぬくもりを今でも覚えています。そして、あなたは、びっくりするくらい子育てが上手でした。保育所への送りから、洗濯もどんどん上手になっていき、おかずづくりにも実験のように目を輝かせて取り組む姿に、とにかく心からリスペクトしました。子供たちのしつけ、ドライブ、宿題へのかかわり、一つ一つ、一生懸命子供にかかわり、子供に自立への道をつくっていくあなたの姿は、わたしの大切な宝物です。パートナーとして、私の仕事の相談にものってくれ、違う視点からアドバイスをくれてありがとう。平成の間、本当に楽しかった。これから新しい元号も、一緒によろしくお願いします。月に1回は一緒にデートしようね。

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