楽しかった日々をありがとう

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大好きなお父さんへ

お父さんの仕事が麻雀士だと、幼い頃の私は思っていました。近所の雀荘で麻雀牌をかき回す音の中、セブンスターの煙をくゆらせる姿を懐かしく思い出します。私は夜になってもお父さんのいない日に雀荘へ確かめに行こうとしたり、窓際で早く帰ってくるよう祈ったりしていました。

私が小学三年生くらいからお父さんは毎日家にいるようになりました。これまでの寂しさはすべて拭い去られて、些細なけんかをすることもありましたが楽しいことばかりが思い出されます。仕事ばかりでかまってくれない母の代わりに参観日に来てくれた時は、すごくうれしかったです。友達から「お父さんかっこいいね」と言われ、鼻高々に「そうでしょう」と答えたものです。

三年ほど楽しかった日々を過ごしました。会えなくなってからもう三十年になります。最期にお父さんが言った「ずっと見守っているから」という約束は果たされているでしょうか?結婚したこと、子どもを産んだこと一緒に喜びたかった。お父さんのように笑いの絶えない明るい家庭を築いていこうと思います。

ありがとう、これからもかの地より見守っていてください。

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