友達はおねえさん

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友達へ

初めて会ったのは、たばこの煙がすごいライブハウスでした。

お姉さん、見た目が年齢不詳過ぎて最初は大学生かと思いました。
地味にTシャツとミュールとチノパン、カバンは財布とハンカチくらいしか入っていない小さなものを引っ掛けて、髪も黒いゴムで無造作に止めただけ。
何故か地味に感じなかったのが不思議な感じのお姉さんでした。

後に、プータローでパート勤務と派遣社員と正社員を行ったり来たりしているって聞いて、そんな大人もいるんだなって思いました。
私の周りにはいない、そんな大人でした。
私はまだ高校1年生で、でも留年崖っぷちで、自棄になってライブにいってました。

最初に、「最前列、お隣良いですか? まだお友達が来るなら、後ろ下がるんで」と笑顔で聞いてくれましたね。私みたいに明らかに若い人に丁寧に聞いてくれるなんて、びっくりしました。
それから、ライブが終わってメール交換をしてすぐに「快く、ライブの時間をご一緒してくれてありがとう」ってメールが来て驚きました。

それから、進路に迷ってたり、遊びに行くにもちょっと背伸びをしたい展覧会の時とかに一緒に来てくれるようになってありがとう。

進級したときには心から喜んでくれて、進級や進学が不味そうなときには「しばらくメールしないから、踏ん張ってくださいね~♪」とメッセージをくれたりしてありがとう。最初は母親も訝しんで警戒していましたが「ま、年上の友達ね。いいんじゃないの?」と付き合っていくうちに警戒もしなくなっていきました。

今、私は進路をもう少し考えたくて充電期間に入っています。
世間は「早く就職しろ」と言いますが、お姉さんだけ「まあ、充電して、フル充電できたら放電したら? 母親の胃に穴をあけない程度にね~♪ あと、納税は国民の義務よーん」と気楽にいってくれます。

これからさき、自分がどうなるか自分でもわかりません。
でも、迷ったらまたメールを読み返したり自分の心の中を探ったりして先を考えたいと思います。

なんだか、本当に気楽に構えてます。こんな心持なのは多分お姉さんのおかげかな? と。ありがとう、お姉さん。

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