心から笑える幸せをありがとう。

大好きな友人へ

私はずっと容姿にコンプレックスがありました。特に歯並びが悪く、笑った顔をからかわれることもしばしばあり、中学に通う多感な時期からずっと気にしていました。矯正をしようにも家庭に財力が無かったため、親に「ごめんね」と謝られ、逆に申し訳なくなりました。なので、学生時代はずっとマスクをして、極力口を開けて笑わないよう努めていました。

しかし、大学１年生の５月、友人の一言で私は歯並びの悪さを笑い話にできるようになりました。それは、講義終わりにカラオケに誘われた私は、執拗に断る理由を聞いてくる友人に、その理由を打ち明けた時です。友人は「そんなことないでしょ！」「お願い取ってみて！」「一瞬だから」とまくし立てて、半ば強引に私のマスクを奪ってこう言いました。

「なんだ。マスク取っても可愛いじゃん！言うほど歯並びも悪くないし。いっぱい笑ってこうよ。私は〇〇の笑顔好きだよ！」

友人は思ったことを素直に言ってくれる子だったので、心にすとんとおちました。その後、私は友人と泣きながらカラオケに、夜はおいしいご飯を食べに行きました。彼女はその日以降も仲良くしてくれて、マスクを外しての外出に付き合ってくれました。

その日から３年が経過し、現在私はマスクなしでも大声で笑うことができます。最初はマスクをとるのに抵抗がありましたが、友人が励まし続けてくれたから今の私がいるのだと実感しています。

先日、友人は誕生日プレゼントと手紙をくれました。文末には「クシャって笑うとこ好きよ」と書かれており、私の笑顔の似顔絵(似てない)もありました。

本当にありがとうみちる！私もひまわりみたいに笑うあなたが大好きだよ。

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