大好きな母へ

ははへ

蝉の声が聞こえる時期になると、あなたの事を思い出します。
５年前の夏、突然倒れ、そのまま意識が戻らずに息をひきとってしまった母。

あまりにも突然で、何が起きたのかわからず、病院に行った時にはＩＣＵに入って、機械をたくさん付けられ眠ったままでしたね。いくら声をかけても、反応も無くて、辛くて辛くて泣いてしまった自分を思い出します。

今、その頃の記憶を呼び起こすとき、決まってその時の眠っている母の顔を思い出します。本当にただ眠っているような、きれいな顔でした。

私と母は、普段から仲が良く、私の子供達を連れてずっと実家に行っては一緒に遊んでいました。優しくて、本当にほんわか太陽のような存在だった母、唯一無二の存在で、このまま可愛いおばあちゃんになるんだろうなと、そんな事も楽しみにしていました。

亡くなる当日の朝も、お祭りの話をして、一緒に行こうねって約束もして、「じゃあね！」「ありがとう」ってバイバイしたのに、まさかそれが最後の言葉になるなんて思ってもいませんでした。

５年たった今でも、まだまだ会いたい気持ちが減りません。子育ての悩みだって、母でないと聞けない事がたくさんあるのに…私の小さかった時の話も、もっと聞きたかったのに…。本当に、いまだに辛いです。

でも、今の私があるのは母のおかげで、私も家族の太陽でいたいから、母の事を忘れないように、少しでも記憶を維持できるように頑張るね!

母、本当に私を産んで育ててくれて、孫の面倒も見てくれて、感謝しきれません。ありがとうございました。空の上から見ていてね。

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