頑張ってくれてありがとう

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息子へ

長い間、家を留守にしてごめんね。
弟が病気で長期入院することになった時、「いつ帰って来られるの?」「いつお母さんと会えるの?」って不安そうに聞いてたね。
病状次第でいつまでとはっきり言えなかったし、いつ家に帰れるかもわからなかったし、明確な答えを言ってあげられなくてごめんね。

週末、パパに連れられて病院へ会いに来た時のあなたの嬉しそうな顔。
今も覚えてるよ。
ちょっとだけパパと交代して、あなたとランチしたり、お買い物へ行ったとき、べったりと私にくっつきニコニコ見つめてきたよね。
普段はテレビ電話でしか話せなかったから、じかにあなたのぬくもりを感じながら話せたのはママも嬉しかったんだよ。
病院から自宅へ戻る時の名残惜しそうな顔…あなたに寂しい思いをさせているのが本当に心苦しかった。
でも、あなたはわがままも言わず、パパとママがいない留守宅を守ってくれていたね。

病院生活はつまらないだろうからと、弟におもちゃを作ってきてくれたり、お手紙も書いてくれたね。
「びょういんはいたいこともあるけど、ままといっしょだからだいじょうぶだよ。たのしいなっておもったら、すぐにおうちにかえれるよ」って書いてあったのを読んで、小さいながらにも弟を思い励まそうとしているあなたに泣けてきたよ。

退院が予定より早くなり、みんなで自宅で過ごせるようになって本当に良かった。あなたのそばに毎日いられてホッとするよ。
長い間、頑張ってくれてありがとね。

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