助けてくれてありがとう

息子へ

18年前に生まれてきた息子。

生まれてきた当初はとても小さくて、大きくなるのかが心配でした。

私は心配性で、何か少しでも発疹が出たり、と異変があればすぐに病院に行く毎日でした。

しまいには医師から、「いちいちこんなことで病院に来ないでください」と怒られる始末。

そんな息子ももう１８歳になり、大学受験生として頑張っています。

心配していた、「大きくなるかな」は無駄な心配に終わり、今は私を見下せるほど高い身長に成長しました。

それにひきかえ私の心配性は治らず、大学受験は大丈夫かな、結婚はできるかな、と心配ばかり。

そんな私を横目に息子は「馬鹿だなぁ、なるようにしかならないんだよ」と一言ぼそりと呟きました。

そうだよね、なるようにしかならないんだよね、とその時心の中の重たいしこりが消えました。

なるようにしかならないんだから、息子の人生が楽しくありますように。

生まれてきてくれて、一言で私の心配性を治してくれてありがとう。

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