大好きなもう一人のおとうさん

２番目のお父さんへ

私が「もう一人のお父さん」と出会ったのはもう10年も前です。
派遣先の部署の上司です。
最初から話も合うし、周りからも
「似ているね」
と言われることが多く、私も
「もう一人のお父さんですね」
なんてよく言っていました。

その方が出向先から戻るときに、自分の会社に社員として呼んでくださり、仕事も順調で、数年後、その会社の方と結婚しました。
「自分の娘のことのようにうれしいよ」
と泣いてくださり、奥様も喜んでくださりました。
会社を辞めてからもずっと連絡を取っています。
本当の両親のようなあたたかなご家族です。

娘が生まれた今、「もう一人のおじいちゃん」となって娘に接してくださっています。
お祝いごとにも欠かさず連絡をくださり、おうちには娘の写真を飾ってくれているそうです。

先日、奥様が手術をされたとき、手術室に入る直前まで、娘の動画を見ていたそうです。そして、あとからそのお話を聞いた時に、
「ともみちゃんと娘さんにありがとうって伝えてね。今の私の心の支えなの。出会ってくれてありがとうね。」
と言われました。

いいえ。私のほうがありがとうなんです。
会社員時代からずっと支えてくださり、そして今、娘のことをこんなにかわいがってもらってどれだけ心強いか。
いつもありがとうございます。
これからもずっとお二人の「娘」でいさせてください。

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